見学と体験レッスン
候補に挙がったバレエ教室を調べるのも最終段階になってきたら、レッスン風景を見学したり体験レッスンを受けてみましょう。 噂話を集めたりパンフレットを読んでみたりウェブサイトを隈なく読んでも、実際に生のレッスンを観察しなければわからないことも多いからです。 それに一番信頼できる情報は自分の目で確かめることなので、最後の判断をする前にやらなければならないことでもあります。 通学可能な範囲のスクール全てを見学するのはたいへんなので、いくつか絞るためこれまでの調査も必要ですがそれで終わらせて入学手続きを進めるのはいけません。 クチコミ情報の中には自分に非があるのに感情的になって中傷しようとする意図が込められていたり、不自然なほど賞賛しているものもあり手放しで信用するのはちょっと危険かもしれません。 そうした意見は参考程度にして、最終チェックは信頼できる自分の目で、これが鉄則なのは学習塾やスイミングスクールにも共通して言えることです。
見学でチェック
これから初めてバレエ教室に通う生徒さんは、最初に見学をしてそれから体験レッスンを受けてみましょう。 初心者だとどんな授業内容か全く分からないでしょうから、いきなり体験レッスンを受けても舞いあがってしまい冷静に体験できないからです。 とりあえずコーチや生徒の姿を見て、教室の雰囲気を肌で感じ取ることから開始しなければ公正に判断できません。 遠くから観察しながらレッスンの雰囲気を味わってそこに慣れることが第一歩、第二歩はこのあとに続きます。注目すべき点は生徒とコーチの表情で、みんな楽しそうにやっているか、やる気をもって取り組んでいるか、走って逃げ出す生徒はいないか、指導されている生徒はコーチに怯えていないかといったことをチェックしましょう。 プロのバレリーナを目指すのなら厳しい特訓も歓迎ですが、生徒がそれについてこれないようではコーチのやり方に疑問があります。 お互い信頼関係が築けているか、これが重要です。
体験レッスン
レッスン風景を見学しておよそのことを把握できたら、いよいよ実際にレッスンを受けてみてもよい頃合です。 無料で体験レッスンを受けられるスクールと有料のスクールがありますが、有料でもケチらずに受けるようにしてください。 見学よりも間近で指導者や生徒の表情を観察できるチャンスなので、本気で教室選びをするのならこの程度の出費は安いものです。 初心者の生徒にどう教えるか、これも見所で最初のレッスンで生徒の気持ちを掴むことが出来るコーチなら有能な指導者と言ってもよいでしょう。 レオタードの着こなし方から指導するのか、バレエシューズの履き方をチェックしてくれるか、素人の生徒を相手にどう振舞うかでその生徒のバレエ人生が大きく変わります。 バレエの魅力を伝えるのが上手なコーチなら、生徒のやる気をうまく引き出して楽しくレッスンしながら上達させてくれるでしょう。 逆にコーチとして相応しくない人格だと、生徒もバレエが嫌いになってしまうことがあります。