流派(メソッド)
先生や師匠、コーチが生徒や弟子に伝承するものには流派がよくあります。 宗教にもありますし、華道にも茶道にもあるので関わったことがあるならなんとなくどんな感じかはイメージできるのではないでしょうか。 同じ道を歩む者でも考え方の違いがあったり、より洗練された方法を採用していく過程でこのように細分化されていったのだと思われます。 もしお花のお稽古をしている女学生が身近にいたら、先生はどなたか、流派はどこなのか聞いてみると答えてもらえるでしょう。 それぞれの違いはそんなに大きくはありませんし、初心者が習い事を始める前に気にする程のことでもないかもしれませんが、プロを目指すほど真剣に取り組むつもりなら先に調べておいたほうがいいかもしれません。 どの流派が優れている、劣っている、ということは無いですが細かい部分で違いはあるので、自分に最も適合しそうな流れを探すことは無駄なことではなく、深く探求するのなら知っておきたいことになります。
バレエのメソッド
流派(メソッド)はバレエ界にもいくつかあります。 なのでプロのバレリ-ナを目指してレッスンを受けたいのなら、どのメソッドのバレエ教室に通うかで先の運命も変わってくるかもしれません。 少なくとも自分のスタイルには影響を与えるでしょうし、違うメソッドで学んだふたりがいたとしたら身体的条件や他の条件は同じだとしても、異なる成長をすることは間違いありません。 同じような内容でレッスンに費やす時間も同程度だったとしてもです。 生徒にとってここが人生の分岐点となるかもしれないので一応チェックしたい項目になりますが、あまりバレエに詳しくない段階だとそれぞれの違いもよく理解できないでしょうし、それなら第一印象で決めてしまったり、難しく考えず気に入ったバレリーナのメソッドを習えばいいかもしれません。 このメソッドはあのメソッドより良いよ、悪いよとということは一切ないので、将来的に影響を与えるとしても必ずしも悪影響ではありません。
メソッドによる違い
日本のバレエ教室ではワガノワメソッドとロイヤルメソッドが多いですが、他にもオペラ座メソッド、チェケッティメソッド、ロシアメソッド、レガットメソッド、ブルノンヴィルメソッドなどがあります。 どれもバレエのメソッドですし大きな差異はありませんが、あえて言うなら練習時の細かい姿勢や名称、表現方法が少し違う程度です。 拘りを持つ人なら気にするけどそうでなければスルーできてしまう、その程度と言ってしまってもいいかもしれません。 逆にそうでなければ優れたメソッドだけになり、淘汰されるメソッドも出てくるはずなので、いくつものメソッドが今でも存在していることはどれもが価値のあるメソッドと考えてもよいのではないでしょうか、そしてバレエ教室の中には特定のメソッドで教育するだけでなく、いくつかのメソッドを混合させているスクールもあります。 ちょっとバレエを齧りたい、といった初心者にとってはその程度のものでしかないので深く考えすぎなくてもよさそうです。